... about mär ...
"märメル"では、この世に生まれ彷徨っている素敵なお洋服たちに目を向け、新たな価値を見出し、長く時を経ていけるような作品づくりを目指しています。
手刺繍の素朴さや温もりを大切に、みなさまの日常をそっと明るくし、寄り添えるような一着となりますように。
ひとつひとつ想いを込めて制作しています。
... Imagination ...
märは、ファッション業界のサイクルや生産背景・環境負荷などに疑問を抱いたことから生まれました。
ファッション産業は大量生産・大量消費・大量廃棄が問題となっており、石油産業の次に環境負荷が高い産業といわれています。
例えば服を1着作るのに水約2,300リットルが使用されており、原料の栽培や染色・プリント過程において化学薬品を使用するため、川や海に化学物質が流出し、生態系の破壊が懸念されています。
また、捨てられた衣類や売れ残り衣類の焼却にも大量のエネルギーを使用するため、二酸化炭素排出が多いことも問題となっています。
チリのアタカマ砂漠に広がる「服の墓場」のことや、途上国に寄付された服のほとんどが、インフラが不十分なため適切に処理されず、山のように放置され土壌汚染を引き起こしていることなども、学生時代に知った時は衝撃的で、悲しくもありました。
そして服飾学生時代にこれらの問題が身近になっていくにつれ、この世に生まれてきた今あるお洋服をもっと大切にしたい。簡単に捨てられるものではなく、長く時を経て大切にされてほしいと強く思うようになりました。
その思いから、古着などのお洋服に刺繍することを始めました。
私自身、刺繍されたアイテムを身に付けると、不思議といつもより明るい気持ちになれたり、支えられているような気がしています。
märで新たに生まれ変わったお洋服が、みなさまの日常をそっと明るくし、末永く寄り添えるような そんな作品をつくっていきたいです。